Posted on 2010/02/05 :
Posted by: ucchi

近年は神話に興味ある若者(特に女性)が増えてきた。その中にはテレビゲームで神話に興味を持った人も少なくないだろう。

日本神話に登場する熊野の「花の窟」や「楯ヶ崎」でガイドをするうっちーも、実はテレビゲームが元で神話に興味を持ったのだ。実年齢や実態を知る人は、「えぇ〜!?」と思うかもしれない。(^^;)

元々、考古学が好きで、車の免許を取得するなり、奈良県明日香村や橿原市、桜井市あたりに出かけ、あまり知られていないマイナーな古墳を探し、石室に入っては何か無いか?とゴソゴソ・・・、友人たちから「墓荒らし」などと言われていた。(笑)

その頃、暇つぶしにやっていたファミコンで、「3Dダンジョンゲーム」なるものを知った。この手のゲームは、実際に自分が建物や洞窟を歩いているかのような3D画像が特徴で、私にとっては古墳を探索しているのと似た印象だった。
現在は美しいグラフィックだが、当時は初代ファミコン。スーパーマリオよりもずっと前の話である。

1987年、神話をテーマにした「女神転生」という3Dゲームが出て大ヒットした。バブル景気の頃である。当時、すっかりハマってしまい、ゲーム攻略にあき足らず、登場する神話の神々について色々調べ、日本神話をとても身近に感じるようになった。

このゲームは、有名な神々だけではなく、民俗信仰、土着信仰の神も多く登場する。諏訪のミシャグジ神など典型的な例で、一部の研究者しか取り上げないような神を登場させているのが面白い。また、民話に登場する妖怪なども登場する。ゲーム自体は怖い雰囲気だが、町の小さな神社や道端の祠が身近に感じるようになってゆく。

金子一馬 ヤタガラス
 女神転生のデザイナー 金子一馬作:ヤタガラス
  (よく見ると影のような3本目の足がある)

女神転生はシリーズ化され、現在では30作近くになるようだ。神話を題材にしたゲームは他にもあるだろうが、このゲームの影響で神話に興味を持つ若者が増えたのは確かだと思う。

この後、うっちーの興味はテレビゲームからすっかり遠退いたが、学んだことは現在も活きている。神話をテーマにしたツアーも増やしたい。
神も悪魔も人が創造したものであり、いろいろな解釈があって当然なのである。

くまの体験企画エコツアー 神話の世界と楯ヶ崎の自然




Posted on 2009/05/19 :
Posted by: ucchi

三重県尾鷲市宮ノ上町に、不思議?な石がある。

牛の神(尾鷲市宮ノ上町の北川にて)

「北川」という川の中流あたり。
画像の木と、その下の石を見ていただきたい。
この石が、地元で「牛の神」と呼ばれて信仰されてきた、ご神体なのである。

よく見ると、石の側に通じる道があり、竹やぶ横に生える木も祠っぽい。

牛の神アップ

地元の人から聞いた話では・・・
  ・百日咳に御利益がある。
  ・後の石垣を造る際に、少し削られてしまった。
  ・今は拝む人を見なくなった。

しめ縄を張っていないので、気付かずに通り過ぎる人がほとんどだと思う。ここの存在を知る人も少なくなったようだ。

「百日咳に効く」という神様には、鶏の神「ケイケイ神」があるが、牛の神が咳に効くとは聞いたことがなかった。
しかし、牛の神は「牛頭天王(ごずてんのう)」のことだと思う。
牛頭天王は疫病の神様だから、百日咳も治してくれるはず。

神仏習合で、牛頭天王は素戔男尊(スサノオノミコト)とされる。
そういえば、この近くにある尾鷲神社の祭神はスサノオだ。
何やら繋がっているのでは?なんて想いを巡らせてしまう。

熊野地方は岩や木をご神体(依り代)とする神社や祠が多い。
見落としそうな牛の神にも、古くからの自然信仰が根付いている気がした。